多くの人が、親や祖父母から受け継いだ実家をどうするか悩んでいるかと思います。特に、誰も住んでいない実家は、維持費や管理の手間がかかる一方で、有効活用されていないというジレンマに直面することが多いでしょう。

不動産を所有していると税金がかかりますが、これは人が住まない「空き家」も例外ではありません。居住者の有無に関係なく、不動産を所有していると税金が発生します。それが「固定資産税」と「都市計画税」です。ですが、建物が建っていれば「空き家」でも「固定資産税等の住宅用地特例」は適用され、軽減措置を受けることができます。なので、更地にするよりも税金は安く済みます。

しかし、安くなっているとは言ってもな金額なのが「固定資産税」と「都市計画税」。何も生み出さず、維持管理しているだけでお金が何十万円も出費されていく。ましてや特定空き家に指定されると「住宅用地特例」が解除されて税金が今の6倍にもなっちゃいます!!
売るにしても建物があるとマイナス評価な実家。本当に困っちゃいますね。

そこで今回は、実家の活用法として「貸しスペースとしてレンタルする」ことをおすすめする理由と、そのステップをご紹介します。

実家を宿泊地や民泊として貸し出す際の課題

宿泊施設や民泊としての活用は魅力的に聞こえますが、実際にはいくつかの管理上の課題があります。例えば、頻繁な清掃やリネンの交換、ゲストのチェックイン・チェックアウトの手続きなど、日々の運営が非常に手間です。また、宿泊業に関する法的な許可や規制をクリアするための手続きも煩雑です。これらの理由から、特に時間やリソースが限られている場合、宿泊地としての活用は難しいかもしれません。

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実家を貸しスペースとしてレンタルする

  1. 収益の確保:空き家をそのままにしておくと、維持費だけがかかります。しかし、貸しスペースとして活用すれば、収益を得ることができます。特に観光地にある実家の場合、短期滞在の需要が高いです。
  2. 地域への貢献:空き家が減ることで、地域の景観や治安の向上にもつながります。また、地域のイベントや観光客の受け入れ先としても利用できます。
  3. 保全と管理:誰も住んでいない家は劣化しやすいですが、貸しスペースとして活用することで、定期的に手入れが行き届き、家の状態を保つことができます。

貸しスペースを始めるためのステップ

  1. 市場調査:まずは、どのようなターゲット層に貸し出すのかを決めましょう。観光客、ワーケーション希望者、地元の住民向けイベントスペースなど、ターゲットに合わせたプランを立てます。
  2. プロパティの準備:快適な滞在を提供するために、家の設備やインテリアを整えましょう。家具の配置や清掃、必要な設備の追加などを行います。
  3. マーケティング:オンラインプラットフォーム(AirbnbやBooking.comなど)に掲載し、高品質な写真や詳細な説明を加えて魅力を伝えます。口コミやレビューの管理も重要です。
  4. 法的手続き:地元の規制や必要な許可を確認し、法的に問題のない状態にします。例えば、短期賃貸の許可が必要な場合があります。
  5. 管理と運営:時間や手間をかけたくない場合、プロパティマネジメントサービスを利用することも検討できます。これにより、管理や運営がスムーズに行えます。

誰も住んでいない実家を貸しスペースとしてレンタルすることは、実家を有効活用する1つの方法です。宿泊施設としての運営の煩雑さを避けつつ、収益を得ながら地域に貢献し、家の保全にもつながります。「税金費用くらい家が稼いでくれたらな」ぜひ、この機会に実家の新しい活用法を検討してみてください。

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